男女の違いとして

予選を通過しないと何も始まらない

ランキングというものもそうだが、結局のところ実力を証明するには賞金の総額で全てとなっているのは何もゴルフだけに限ったことではない。ただ一番の難点としては、ゴルフは必ず予選を通らないと賞金は一銭も支給されないという物凄く切なすぎる懐事情が差し迫っているため、そういう意味では色々と切羽詰まっている部分もある。何処の国でも予選を通過できないような選手には賞金を支払うほど慈悲もないと淡々と言ってしまえばそれまでだが、この予選落ちを世界でも知名度のある選手もすることがあるため、あながち実力が伴っていない選手に限った話ではない。

その賞金についてだが、日本の場合でいうと男性と女性では少なからずの賞金支給事情が異なっている。主な違いとしては、

  • 男性ゴルファーの場合:65位タイまでを予選通過者とし、それ以上には賞金が支給される
  • 女性ゴルファーの場合:50位タイまでを予選通過者とし、それ以上には賞金が支給される

上記のような通りとなっている。スポーツ人口的な面から順位にもこうした差異が出ているのは仕方ないとしてもだ、実際にこうした順位になったとした場合にはどれくらいの賞金が支給されるのかを少し見ていこう。

支給額として

では男女それぞれの最低順位以上で予選を通過すれば最低限賞金が支給される。その内、どれくらい支給されるのかは次のとおりだ。

  • 男性の場合:上限20%~下限0.219%
  • 女性の場合:上限18%~下限0.4%

ここまでについて言えばそこまで複雑なことはない、特に男性の場合については先に紹介した上限20%、下限0.219%が必ず支給されることが決められている。そのため、ツアーに出場して決勝ラウンドに進出することが出来れば、少なからずは賞金を支給されるのだからなんとしてもと思っている人もいるだろう。

ただこうしたゴルフの賞金事情に関して言うなら男性はともかく、女性ゴルフがかなり複雑な賞金形態となっている。

どうしてこうなった

女性のプロゴルファーにとって試合結果によって発生する賞金については、男性とは違って賞金の支給額が固定化されていないというのだ。どうしてこのようなことになっているのかというと、そもそも支給される賞金は大会によって予選通過者の数を考慮して上下するといった方式を採用しているなど、かなり複雑な仕組みとなっている。そのため先に紹介したような支給率はあくまで目安となっており、必ずその割合の金額が支給されるといった保障もないという。

プロ選手目線からすれば、賞金が安定していないというのは大変由々しき問題だろう。優勝者が複数人いれば当然均等に分割しなければならないが、それも優勝してからはっきりとした賞金が確定するというのは、先のことを考えれば非常に辛いところ。人気は上昇しつつあるが、やはりまだまだ厳しい部分があるのはどうやら否定出来ない事実のようだ。

最近では男子も

賞金の少なさという点を考慮すると、男子も決して例外的な問題ではない。特に昨今では男性ゴルフの人気が落ちてきているということもあり、そういった意味で支給できる賞金も一時期よりかははるかに下落している事実が垣間見れる。昔を知っている長年のゴルフファンにすればここまで下がるとは、そんな風に考えている人もいるだろう。ただゴルフも結局はスポンサーを始め、ファンなどの存在合ってこその競技であり、賞金もそうした企業などがスポンサー料として支給された金額から提供しているため、援助がなくなれば賞金はおろか試合そのものを開催することも敵わない。

生活を保証してあげたほうがいいのではと考えている人もいるが、この問題はゴルフに限った話ではない。最近では競技の中で生きられずに選手生命を断とうとする人々のその後の生活保障を考えるといった、そうした社会復帰を後押しする制度の導入も行われている点を考えると、スポーツで実力を発揮できないまま停滞し続けるといった甘んじられる生活を送れるような身分になれるのも一握りと、そんな現実を思わせる。

ゴルファーと世界ランク、そして実力